「就活って何からはじめるべき?企業研究?自己分析?どこまですればいいかわからないから、やる気が起きない」
今日はこんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
⚫︎ビジョン設計の必要性が分かる
⚫︎ビジョン設計のアプローチ法が分かる
⚫︎どうしてもビジョン設計ができない時の対処法
ズバリ、就活は「将来、どう在りたいか?」というビジョン設計をするところからスタートしましょう。ビジョンから逆算できれば、いま何をすればいいか?が明確になります。
※ビジョン設計ができない人向けの解決策も4章で解説していますのでお付き合いください
目次
1.ビジョン設計とは何か?
ビジョン設計とは、建築物の設計図を作るように「これからの人生を俯瞰して考えること」です。ビジョン設計のポイントは動詞で考えること。
×名詞・・・ウェディングプランナー、フリープランナー、
◯動詞・・・30歳までは仕事に没頭したい、結婚・出産後もこの仕事を続けたいetc
あくまでも「どう在りたいか?」といった動詞ビジョンが主で、ウェディングプランナーなどの名詞は「ビジョンを叶えるための手段」といったスタンスでいましょう。
2.ビジョン設計をする2つの必要性
そもそも、なぜビジョンを設計する必要があるのでしょうか?
その理由は2つあります。
▼2.1幸福度が上がる
ビジョン設計をすべき理由の1つ目は、ビジョンに向けて行動をすると、人生の幸福度が上がるからです。
なんだか、胡散臭い理由ですね(笑)
神戸大学の研究結果によると、人の幸福度を左右する要素の1つに「自己決定度・裁量権があること」が関係するそうです。
ビジョンが定まると「何をして、何をしないか」といった選択と集中が容易になります。その結果、自分の行動を自己で決定するようになり、幸福度を感じやすくなる。といったロジックです。
「自分の人生を、自分の決断で生きるため」にも、ビジョン設計は重要なのです。
▼2.2面接対策
もう1つの理由は、面接対策のためです。
採用シーンでは「将来はどうなりたい?」といった質問がしばしば行われます。この質問には「企業と学生の価値観のミスマッチを防ぐため」という企業側の意図があります。目指す方向や価値観が全く異なるひとと働くのは双方にとってもしんどいですからね。
企業にとっても、あなた自身にとっても時間やお金をムダにしないためにもビジョン設計を行いましょう。
3.ビジョン設計をする2つのアプローチ法
人それぞれ、アプローチしやすい方法があります。以下の2つで試してみてください。
方法1:目的起点アプローチ
方法2:手段起点アプローチ
▼3.1《方法1》目的起点アプローチ
すでに「こう在りたい!」というビジョンがある人にオススメです。
頭の中にあるビジョンに対して「そのビジョンはどうすれば叶うか?」「どういった状態なら叶ったと言えるか?」とHowの自問自答する
その次に「ではHowを叶えるために、具体的に何をする?」とWhatの自問自答をする
このWhat(何をするか?)を実行できる企業や環境に進む努力をする
ビジョン達成に近づいていく
▼3.2《方法2》手段起点アプローチ
「こうなりたい!」といったWhatが明確化されている人向けです。
その代わり、HowやWhyはまだ見えていないため、Whatを起点にHow→Whyと思いを言語化させていきましょう。
「こうなりたい!」という目標を叶えたことで「周囲にどんな影響を与えられるか?」とHowをイメージして、思いつく限り紙に書き出す
そのHowを並べて俯瞰する
そして「私はなぜ、このHowの状態になりたいと思ったのだろう?」と自分の心の声を探す
・大きな成果を残して、誰かに認められたい
・今までの自分を変えるキッカケにしたい
・憧れのあの人に負けたくない、追いつきたい…
これらの方法でアプローチし、自分のビジョンを言語化していきましょう。
4.ブライダル業界における3つのキャリアビジョン
「いきなりビジョンなんてイメージできない」
そんな人もいるでしょう。参考までに、ブライダル業界におけるキャリアビジョンを大きく3つに大別しました。「自分はどう在りたいか?」に辿り着くキッカケになれば嬉しいです。
▼4.1プロフェッショナル型キャリア
結婚式を創ることを極めていくキャリア設計です。
(例)
・将来、フリーランスとして活躍したい(個人)
・自社の結婚式クオリティを「日本一」にしていきたい等(法人)…
▼4.2ジェネラリスト型キャリア
ブライダル全体に長く携わっていくキャリア設計です。
(例)
・結婚式場紹介カウンターとして独立したい(個人)
・支配人になる、部門長(営業企画、人事など)など(法人)…
▼4.3ショートラン型キャリア
自分自身で設定したゴールラインまで走り切るキャリア設計です。
(例)
・目の前の仕事をとにかくやり切る
・寿退社するまでやりきる
・他業界や他職種も経験したい…
人によってキャリア選択は異なります。あくまでも参考にしてみてください。
5.どうしてもビジョンが描けない場合
「どれだけ考えても、ビジョンが描けない…」
そんな人もいると思います。でも安心してください。そのような方に向けて、私個人の考え方をご紹介します。
▼5.1困ったらジェネラリスト型キャリア
結論、いろんな仕事を経験してみることです。なぜなら、「こんな風になりたい!」と思い描けるほどの仕事やキャリアを知らない可能性があるからです。
まずは入った企業で一生懸命に働き、様々な仕事を経験する中でやりがいを見つけていくのはどうでしょうか。私自身も、6年間で様々な仕事を経験しました。
・新規接客 ・プランニング
・商品販売 ・採用責任者
・マネジメント ・事業再生
自分の向き不向きも知れましたし、何より「これ、楽しい!」と、やりがいある仕事とも出会えました。
頭で考えすぎて行動の幅を狭めるくらいなら、「やってみないとわからない」といったスタンスで、幅広く企業エントリーをしてみましょう。
▼5.2ジェネラリスト型キャリアの注意点
推奨はするものの、注意点もあります。
(1)受け身の仕事スタイルになりやすい
目的意識なく、受け身の姿勢ならビジョンもやりがいも見つかりません。
むしろ、年齢だけを重ねるため「市場価値」はどんどん下がり、転職することが難しくなります。
(2)市場価値の高め方を常に意識する
入社して数年後、「働く場所を変えたい」と思う時がくるかもしれません。そんな時「会社の看板が無くても市場で戦っていける状態」でなければなりません。つまり、市場価値が高い人材になる必要性があるのです。
市場価値は「与えられた課題に対し自分なりの仮説を持ち続け、価値提供をすること」で高められます。
こういったスタンスで一生懸命働いてこそ、やりがいやビジョンが繋がっていくのです。
(3)経験を資産化する
ウェディングプランナーの仕事は、黒子です。そのため、日頃から自らの仕事の成果を「見える化」しておかなければ、第三者に自分の魅力を伝えることができません。
私はこの見える化のことを「経験の資産化」と読んでいます。
▼5.3「経験の資産化」に昇華しやすい仕事
いそがしい日常業務をただこなすのではなく、将来の備えとして自分の成果を資産化しておきましょう。
以下が経験を資産化しやすい仕事です。
・新規契約数/新規契約率
・売上販売実績
・プロデュース実績【受賞歴や映像化など】
・マネジメント実績
・マーケティング実績など
「◯%だった契約率を◯%に改善した」など、定量実績+改善プロセスをセットで語れるようにしておきましょう。
その意識を持って目の前の業務に取り組むだけで、自然と市場価値が上がり社内外とわず活躍できる人材となれるハズです。
これから「ビジョン設計」を行う際の参考にしてください。